2024/11/12 15:58

すでにご存じの方もいらっしゃると思いますが、当店一押しのエルパライソ農園について、まとめてみました!
目次
- エルパライソ農園とは
- 産地情報と栽培環境
- ライチ・プロセスと独自の発酵技術
- Extended FermentationとThermal Shockによる味わいへの工夫
- 結論
1. エルパライソ農園とは
コロンビア・カウカ県のエルパライソ農園は、世界的に注目されるコーヒー農園であり、革新的な処理方法で高い評価を得ています。
農園を運営するウィルマー・ロペス氏は、風味豊かなコーヒーを生み出すため、独自の「ライチ・プロセス」や「ダブル嫌気性発酵」といった特別な発酵方法を開発しました。
こうした工程により、他にはない特異なフレーバーとクリーンな甘味を持つコーヒーが誕生しており、注目を集めています。
2. 産地情報と栽培環境
エルパライソ農園が位置するカウカ県は、理想的なコーヒー栽培条件に恵まれています。
- 国: コロンビア
- 地域: カウカ県、アンデス山脈沿いの高地
- 標高: 1,700~1,900メートル
- 気候: 温暖で安定した気候
- 土壌: ミネラルが豊富な火山性土壌
- 主な生産品種: ピンクブルボン、カトゥーラ、カトゥアイなどの高品質品種
この標高と土壌も相まって、エルパライソ農園のコーヒーには豊かな酸味と深い味わいが生まれます。
3. ライチ・プロセスと独自の発酵技術
「ライチ・プロセス」とは、エルパライソ農園が開発した発酵方法で、ライチやトロピカルフルーツを思わせるようなフルーティでジューシーな風味をコーヒーに与えることを目的としています。(インフューズドコーヒーではないです)
- ダブル嫌気性発酵:まず、収穫したコーヒーチェリーを密閉タンク内で48時間発酵させます。この第一段階の発酵で、乳酸菌が活発に働き、甘みと酸味を育みます。
- 再発酵:次に、脱果肉後のコーヒー豆を96時間、異なる温度と環境で二度目の嫌気性発酵を行います。これにより、深みのある二次的なフルーティアロマが引き出されます。
こうしたプロセスが、風味を一層引き立て、豆自体に独特の芳香と風味をもたらします。
4. Extended FermentationとThermal Shockによる味わいへの工夫
エルパライソ農園のもう一つの注目すべき技術が、Extended Fermentation(延長発酵)とThermal Shock(熱衝撃)です。
- Extended Fermentation:通常の発酵工程を延長し、コーヒーの複雑な風味を育成する方法です。これにより、果実の甘みや酸味が一層引き出され、風味の深みと豊かさが増します。
- Thermal Shock:この工程では、発酵後のコーヒー豆を40℃の温水で洗浄し、その後12℃の冷水で冷却します。この温度の急変により、豆の内部にアロマと風味が封じ込められ、他に類を見ない果実のような風味が実現します。
5. 結論
エルパライソ農園の「ライチ・プロセス ダブル アナエロビック」は、技術と自然の力が調和した芸術品とも呼べるコーヒーです。
ウィルマー・ロペス氏とそのチームが積み重ねた努力の結晶ともいえるこのコーヒーは、ライチやベリーのような果実味が特徴で、カップに注がれた瞬間にフローラルでエレガントな香りが広がります。
コーヒーの温度が落ちてもフルーティーな印象は残り、最後まで特別な味わいを感じられます。
希少なコーヒーであるため、どうしても価格が高くなりがちで、手に取りづらいと感じる方もいらっしゃるかと思います。
当店では、50gからお試しいただける価格でご提供しておりますので、気軽にエルパライソ農園の一杯をお楽しみいただけます。
ぜひこの機会に、特別な味わいをご堪能ください。